会社設立(法人化)のメリット・デメリットを教えてください。

事業を行う場合、個人事業主として行う方法と会社設立をして法人として行う方法の2種類があります。
会社設立をお考えの際は、そのメリットとデメリットを比較してどちらの方法が有利なのか検討する必要があります。 以下に簡単にまとめましたので、ご覧ください。

会社設立のメリット

①信用度が高くなる
会社は商号、住所、代表者、資本金、役員等が登記されるため、個人事業主よりも一般的に高い信用を得られます。会社によっては、法人でないと取引しないというケースもあります。

②銀行の融資が受けやすくなる
信用度が高くなることで、銀行からの融資が受けやすくなります。個人事業では大きな融資を受けることは難しいため、事業を大きく展開する際には法人化が必要です。

③節税の選択肢が広くなる
会社設立 により法人化することで、個人事業に比べて節税対策の選択肢が広くなります。例えば、次のようなものが挙げられます。
・法人と本人、家族などに所得の分散をすることで適用される税率を下げることができる。
 (個人事業主の場合は基本的にすべて個人の所得となり、最大で50%以上の累進税率が適用される。)

・生命保険料の一部または全額を経費として計上できる。
 (個人事業主の生命保険料控除は最大でも年間12万円しか受けられない。)

・税負担が少ない退職金の支給が可能となる。
 (個人事業の場合は退職金の支給はできない。)

・個人事業主から法人に移行することで、最大2年間消費税の免税を受けられる。

会社設立のデメリット

①社会保険料の支払いが発生する
法人化すると、社員の健康保険・厚生年金保険の約半分を会社で負担する必要があります。負担額は、社員の給与額のおおよそ15%程度です。

②法人税の均等割りが発生する
法人化すると、赤字であっても法人住民税の均等割りを毎年指定7万円ほど負担する必要があります。

③手続きが煩雑になる
法人税の申告や社会保険、労働保険の手続き、登記事項の変更など、法人化することで個人事業主に比べて事務的な負担は増加します。

 


実際に会社設立を行う際には、上記のメリットとデメリットを踏まえて、具体的な数字をもとにシミュレーションを行うことをお勧めします。そのようなシミュレーションのお手伝いも致しますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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